LASCOMネットでは、次のサービスを提供しています。
個別通信
ネットワーク内の二つの地球局間において、音声、ファクシミリ又はデータによる通信を行うもの(パケット型データ伝送及びIP型データ伝送を除く)。LASCOMネットは、メッシュ型ネットワーク(通信機能を持った端末同士が相互に通信を行うことにより、網の目(mesh)状に形成された通信ネットワーク)なので、県域内局間のみならず、他都道府県の県庁局や市町村局、国、緊急消防援助隊の車載局や可搬局等との間でも、音声通話(またはFAX)による通信が可能です。
直通通信(有料サービス)
あらかじめ登録した地球局からの要求により、その地球局と他の地球局間で直通の回線を設定するもの。
一斉指令
個別通信回線とは別に、各都道府県及び消防庁に固定割り付けされる回線を利用して音声、ファクシミリ又はデータによる一斉指令を行うもの。消防庁→各都道府県・消防本部及び都道府県→管内市町村への一斉指令で利用されています。
ディジタル映像伝送
ディジタル方式により映像の伝送を行うもの。LASCOMネットでは、映像伝送専用の帯域を常時5チャンネル確保しています。
IP映像中継サービス
可搬局、車載局等から送信されるIP型データの映像を、山口管制局においてディジタル映像伝送で即時中継するもの。原則として、第一世代システム運営団体を対象に、第二システム移行の間を念頭に、暫定的に提供しているサービスです。
即時系IP型データ伝送
ネットワーク内の地球局間において、毎秒32キロビットから毎秒8,192キロビットまでの情報速度のIP型データの伝送を行うもの。
帯域保証型データ伝送(有料サービス)
ネットワーク内の地球局間において、毎秒32キロビットから毎秒8,192キロビットの範囲内で帯域保証(Quality of Service)された特定の情報速度でのIP型データの伝送を行うもの。
予約系IP型データ伝送(有料サービス)
ネットワーク内の地球局間において、予約により毎秒32キロビットから毎秒8,192キロビットの範囲内の一の情報速度で、IP型データの伝送を行うもの。
ヘリサット映像伝送
ヘリコプター局からヘリサット受信設備を有する地球局に対する映像の伝送及びヘリコプター局とヘリサット基地局との間において音声の通信を行うもの。国の「防災基本計画」においてヘリサットに関する記載が行われるなど、その有用性に対する認識は高まっており、総務省消防庁から東京消防庁、京都市消防局、宮城県、埼玉県、高知県に無償貸与され、LASCOMネットサービスにより運用されているほか、独自に導入する団体も増えています。